BLOG ・建築見学: 2011年2月アーカイブ

諏訪市文化センター(北澤会館)

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この写真を見て設計者、建物名がわかる方はかなりの人です。
過去に撮った写真をデータ化してる時に見つけた建物。


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玄関ホールの照明




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ホール・ホワイエ




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劇場と天井見上げ(屋根の形がここでも繰り返しデザインされている)




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正解は
諏訪市文化センター(北澤会館)1962年
設計:吉田五十八







専門誌でも諏訪市文化センターの記事、写真などが掲載された物を私は見た事ないので知らない人も多いのでは?

「北澤会館」設計して 吉田五十八

この「北澤会館」の特色は、舞台機構にある。
即ち、平常の舞台の間口は六間(11.2m)であるが、一たび演出の都合によってより広い舞台が必要とあれば左右の花道がたちどころに舞台に早変わり十四間半(25.6m)の大舞台が現出して大乱闘でも大ミュージカルでも、立派に演出出来るのが新機構の特色である。

ー東京の歌舞伎座の舞台巾が十五間だとすると、余り大差はないー

日本以外に、花道と云うものをもたない外国の舞台機構から云えばこれは世界で初めての試みかも知れない。

またこれにともなって三つ折りの屏風型の大緞帳が両花道まで全面的に下り照明室も揚幕も緞帳のなかにすっぽり這入て仕舞うことも珍しい仕掛けでこの三方掛けの緞帳と云うものも外国にはその例をみない。

以上のような変た舞台機構をつくるために舞台と観客席を斜めに云いかえれば、対角線型にとったことも異例ではあるがそれと同時にスペースの無駄がほとんどなくこの程度の劇場では絶対にとれない筈の廻り舞台が取りつけられたことも対角線型のプランの利得と云うものであろう。

(劇場について頂いた資料より抜粋


和洋折衷的な舞台装置が当時としてはかなり意欲的な劇場(多目的ホールの先駆けか?)だった事が伺えます。

建物外観からは水平線(諏訪湖)を意識しその上にのった少し中心部がずれた方形屋根(周囲の山に似せて)が周囲の景色に良く馴染んでいてとてもすがすがしい建物だった印象があります。



obatake

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